米国では2年目を迎えたバイデン政権が迷走を続けている。過度の財政出動を続けた結果、国内インフレが加速中だ。最高値を更新するニューヨーク株式市場に対し、FRB(米国連邦準備理事会)による金融引き締めの準備が始まった。
不動産投資は中長期的視点を持つことがポイント
■不動産投資の原則
米国のヘッジファンドアドバイザーとして知られるスチーブ・スゲールド博士は投資家向けニュースレター「TRUEWEALTH:ツルー・ウエルス」を創設、市場分析と投資アイデアを無料でメール発信しているが10年物米国国債利回りは投資市場で最も注目すべき数値とみる。金利動向を投資市場のバロメーターとする同氏の基本原則を紹介する。
その1:高値買いの回避
スゲールド氏の最初の不動産投資は1990年に開始。趣味のサーフィンで訪れた中米のリゾート地に当時1万5000ドルで更地を購入、サーファーを対象にした賃貸向け住宅を建てた。当初は遠隔地から物件管理の難題に直面したが、このときに不動産投資のイロハを学んだ。
以来30年余りの投資実績を経て構築した同氏の富の大半は不動産投資だ。実物資産を通じての投資は実感できることが魅力だ。