使われなくなった社員寮が、ペットと共に快適に暮らせる賃貸住宅へと生まれ変わったのは「NOIE(ノイエ)八幡」だ。内装・外装、共用部までフルリノベーションを施した。周辺相場の2割増しの家賃で、全9戸が竣工後3カ月で満室となった。今回はペット共生型リノベ賃貸を取り上げる。
内装・外装をフルリノベ 3カ月で満室稼働
「地域にないから造る」
宮城県仙台市にあるNOIE八幡は、リノベにより生まれ変わった賃貸住宅だ。元々企業の社員寮だった物件を、2023年3月にN's Create.(エヌズクリエイト:宮城県仙台市)が取得して企画した。同社は仙台市や岩手県盛岡市で、リノベ事業を中心に事業開発から空間デザイン、施工や運営サポートまで行っている。
N's Create.では「人と人がつながり、まちと共に豊かさを育むため〝の家〞を造りたい」と、19年に「NOIE(のいえ)プロジェクト」をスタートさせた。これまで、賃貸住宅に保育園やクリニックなどを併設した複合施設を企画しており、NOIE八幡はその第3弾にあたる。