彩(いろどり)ファクトリー(神奈川県海老名市)は、設立から16年でコンセプト型シェアハウス20棟を企画してきた。物件づくりの特徴は、入居者間のコミュニティーの構築を重視する点だ。内野匡裕社長が実際に物件に住んで文化の醸成と定着まで見守り、入居者や入居希望者の中からファシリテーターを任せる人材を育成する。
コンセプト特化、入居率95%
起業家や予備校 多彩なテーマ
彩ファクトリーは、コンセプトに特化したシェアハウスのプロデュースを手がける。
2009年に設立し、12年に法人化。直近の24年度は売上高8200万円で、すべてシェアハウス事業での売り上げとなっている。
これまでに、神奈川県、京都府、東京都、福岡県でコンセプトシェアハウス20棟505戸と、コンセプトホテルをプロデュースしてきた。手がけたシェアハウスコンセプトは、起業家、英会話、フランス語、国際交流、猫、子育て支援、予備校付きなど多種多様だ。企画した物件の一部の運営はオーナーなどに移し、現在はシェアハウス10棟223戸を運営する。
同社では、使われなくなった社宅をシェアハウスに転用する。法人や地主などのオーナーから相談を受け、同社が周辺地域や建物の構造などを調査。マーケティングを行いコンセプトと入居者ターゲット層を決定する。改修費用や想定家賃、損益分岐点などを提示し、受託となる。
相談は年間20件ほどで、主に対象となるのは築25〜50年の物件が多い。社員2人と業務委託のスタッフ20人で運営する。




