長崎市の地場大手不動産会社である福徳不動産(長崎市)は、賃貸仲介・管理業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む。一連の取り組みの中で、業務効率の改善に寄与するシステムを導入するにあたり、同社が最も注力したことは、導入前の準備であった。その結果、繁忙期の残業時間を1日3時間も削減することができた。その手法や今後の展開について聞いた。
繁忙期、残業1日3時間減
ISO認証を取得 16年から開始
福徳不動産がDX化に向け、本格的に動き出したのは2016年からだ。顧客情報管理システム「Salesforce(セールスフォース)」を基盤としてDXを進めていくことに伴い、国際標準化機構(ISO)認証を取得。1年半をかけ、Salesforceの導入準備を進め、19年より運用を開始した。
Salesforce導入前の準備として、まずは賃貸仲介や管理業務をすべて棚卸しし、非効率な部分を見直した。問い合わせから契約までの業務フローを図に起こした結果、アナログなまま情報を管理していることが判明した。
そのため同社は、チームコミュニケーションツール「Slack(スラック)」を導入。各支店ごとにチャンネルを設け、店舗内のやりとりをすべてSlack上に残すようにした。それに加えて、業務ごとに専用のチャンネルを作り、情報共有のフォーマットを統一。一律した情報に置き換えることでSalesforceへの情報連携がしやすくなった。




