国土交通省は2019年7月に「ESG不動産投資のあり方検討会」の中間とりまとめを、22年3月に「不動産分野の社会的課題に対応するESG投資促進検討会」の中間とりまとめを公表し、わが国の不動産分野における社会課題と、それを解決するための目標(評価項目)などについて整理しました。これら中間とりまとめの内容を踏まえ、本稿ではESG(環境・社会・ガバナンス)の観点から、不動産分野を取り巻く社会的課題と事業機会を解説します
ZEHの展開などが事業機会に
■E-環境
不動産は冷暖房、換気、給湯、照明などに関連して多くのエネルギーを消費します。地球環境への配慮の観点からは、①不動産の省エネルギー性能の向上②再生可能エネルギーの活用の二つが重要となります。