「キマール」事業を譲受
不動産会社向けの業務支援サービスを多角的に展開するいえらぶGROUP(グループ:東京都新宿区)は、売買領域でのサービスを強化する。2月15日には、リマールエステート(東京都中央区)の主要事業である不動産売買プラットフォーム「キマール」を譲り受けた。事業取得の金額は非公表。
キマールは、不動産売買に特化したマッチングプラットフォーム。物件情報の管理から、AI(人工知能)による会員同士のマッチング、秘匿性の高い物件情報の限定公開まで仲介業務の支援を行うことができる。
登録物件は、オフィスビルや賃貸マンション、商業施設、ホテルが中心。デベロッパー向けの土地情報も多く掲載されている。登録物件の平均価格は8億円だ。
いえらぶGROUPは、不動産会社向けの業者間流通プラットフォームや基幹システムを提供し、既存サービスの中で売買案件の業務支援を行ってきた。
今回、不動産売買領域において一定の認知度があるキマールの事業を承継したことで、売買業務のサポートを強化していく。
取引額の大きな売買案件についても、不動産会社の顧客・案件管理の質を高められるようなサービスとして提供を推進する。キマールといえらぶGROUPの既存サービスを利用する、それぞれの顧客の相互開拓も可能とみる。
いえらぶGROUP共同創業者の庭山健一常務は「キマールは、現場目線で使いやすさにこだわったサービス。いえらぶGROUPが不動産テック企業として培ってきた経験で、さらにサービスを磨き込み、不動産会社への提供を進めていきたい」と語った。
(2024年3月4日2面に掲載)