習慣化にカギ
スマートホームのプラットフォームの開発を行うmui Lab(ムイラボ:京都市)は「muiKurashi(クラシ)アプリ」を通して入居者と電力事業者のコミュニケーション構築を行う。
mui Kurashiアプリは、家電の操作をはじめ、マンション内の温湿度表示や熱中症警戒アラート、室内見守りなどの機能を備えたスマートホーム対応アプリ。管理会社経由で導入すれば、管理会社からの各種案内の通知も可能だ。
22年9月より、同アプリもデマンドレスポンスに対応。節電の呼びかけに加えて節電結果を通知することができる。ギフトサービスを手がけるギフティ(東京都品川区)と提携することで、ポイントの付与やポイントに応じたデジタルギフトの受け取りも可能。アプリを通じて入居者と電力事業者が継続的なコミュニケーションを行うことで、節電行動を習慣化させることが狙いだ。
また同アプリは「muiボード」と呼ばれる木製のタッチパネルと連携することもできる。muiボード上では、家電の一括操作のほか、家庭内のエネルギー使用量を見える化したり、同アプリから送った家族へのメッセージなどを表示したりすることも可能だ。木製にすることで、利用者の生活にIoTが溶け込むようにした。
同社は23年8月に三菱地所(東京都千代田区)と資本業務提携を締結。三菱地所のスマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」やHEMSの共同開発を行う。大木和典CEOは「スマートホームサービスを通して顧客エンゲージメントを高めることで、自然と節電が進む仕組みをつくっていきたい」と話す。
mui Lab
京都市
大木和典CEO(44)
(2024年2月12日8面に掲載)