8月下旬以降、首都圏でガスの法定点検などを装った強盗被害が相次いでいる。少しでも被害を減らすために、オーナーや管理会社の立場でどんな防犯対策を打てるのか。取材から浮かんできたのは「入居者に危機意識を高めてもらう」「防犯設備の見直し」の二つ。実践している管理会社の事例を基に、工夫と注意点を伝える。
高齢入居者に架電し危機意識高める
千葉県松戸警察署によれば「一連の強盗事件はいわゆる『アポ電強盗』と呼ばれる手口だ」という。被害状況は表の通り。『アポ電強盗』とは、警察や役所職員などになりすまし、高齢者をターゲットに資産状況などの確認電話をかけたのち強盗に押し入る手口。一連の強盗事件でも、事前に『アポ電』がかかってきていた。