近づく中国の不動産バブル崩壊

【連載】アメリカ不動産事情 第88回 米中の不動産市場

投資|2021年11月06日

  • twitter

 中国の最大手不動産会社・恒大集団の債務不履行(デフォルト)危機が顕在化している。負債総額33兆円ともいわれ世界的な株価急落となったが、10月15日時点で投資市場は今後の動向を静観中だ。一方で新型コロナウイルス下でも価格上昇が続いた不動産市場では、2022年に向けた不安要因が明確になった。

米政府の資金調達面にも不透明感

■中国の不動産バブルとその崩壊

 恒大集団創業者の許家印氏は同社を25年余りで時価総額72億200万ドル(09年)の巨大グループ企業へと飛躍的に成長させた立志伝中の人物だ。1996年に38歳だった許氏は住宅制度改革による中国国内の不動産市場の創生と需要拡大を見通して南部の新興都市深圳で同社を創業。経済成長著しい中国にあって自由経済策が敷かれた深圳市を中心とした都市部では不動産価格が高騰し、投資家からの資金調達を通じ、開発用地の取得と高層マンションの建設・販売を急ピッチで展開した。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『9・11、コロナ禍で問われる物件の危機管理』

検索

アクセスランキング

  1. ハウスコム、上場廃止へ

    大東建託,ハウスコム

  2. エステムプランニング 賃料改定、約5%アップ

    エステムプランニング

  3. イッツ・コミュニケーションズ、共用部カメラで遠隔から確認

    イッツ・コミュニケーションズ

  4. 賃貸仲介会社の営業停止続く

    シティホーム,キンキホーム

  5. 既存物件に省エネ部位ラベル

    国土交通省,大東建託パートナーズ,積水ハウスグループ

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ