家主は事業向け特約のある損保が一般的
はじめに
不動産賃貸事業と火災保険は、切っても切れない関係にあります。賃貸物件には必ず火災保険を掛けますし、賃貸借契約を締結すれば入居者は家財保険に加入する......。家主と入居者、双方が必要としているのは間違いありませんが、実際に賃貸管理の現場で事故が起きた場合、それらは正しく機能しているのでしょうか。
そもそも誰が保険を有効に活用させるのでしょうか。賃貸物件で事故が発生すれば、真っ先にその報せを受けるのは管理会社です。そのときに家主に適切なアドバイスができれば、無用なトラブルを回避することができるかもしれません。そこでこの連載では、管理の現場で役立つ、火災保険の基礎知識とその運用方法について、事例を交えながら詳しく学んでいきます。