ボルテックス 宮沢文彦社長 オフィスの区分販売で成長

【企業研究vol.215】ボルテックス

インタビュー|2023年08月24日

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ボルテックス 東京都千代田区 宮沢 文彦 社長 (58)

 ボルテックス(東京都千代田区)は、中小企業の法人向けにオフィスの区分販売を行い、2023年3月期で過去最高売り上げの754億円を達成した。オフィスは住戸と比較し、入居期間が長期であることから、より安定した家賃収入を得られるという。設立当初は1棟販売が業界の主流だったオフィスビル販売。1棟だと高額なため、購入者層が大資本の法人や機関投資向けになりやすいオフィスビルを、区分販売することで法人需要をつかんだ。同社の成長戦略と、今後の展開について宮沢文彦社長に話を聞いた。

23年3月期売上754億円 主要5区の物件に厳選

―23年3月期は、過去最高の売り上げと聞きました。業績が好調だった理由は。

 20年に案件獲得のために一新したフローが安定してきたことが大きいと思います。新型コロナウイルスの影響もあり、20年度の売り上げは半減しましたが、21年度から売り上げが前年度を超えるようになりました。23年3月期の売上高は22年3月期比147%の754億円を達成しました。経常利益は72億円。オフィスの区分販売が主力です。取り扱うオフィスは東京都港区や新宿区、中央区、千代田区、渋谷区と、都内でもよりニーズが高いと見込める主要5区を対象に開発、仕入れを行っています。年間およそ130の区分オフィスを提供しています。

―オフィス投資のメリットは。

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