高騰する土地や建築資材などの影響で新築物件の価格上昇が続く中、投資先として注目されるのが中古不動産だ。投資の対象種別によっては、新築との価格差が全国平均で半額以下のものもあり、顧客層の広がりも見られる。
新築の半額以下、顧客に広がり
築古、価格差倍も
収益不動産の情報サイト「健美家」を運営する健美家(東京都千代田区)は、同サイト上で取り扱う物件の統計データを公表。区分マンションと一棟アパートにおいては築年数によって倍以上の価格差が出ている。
2023年第1四半期の4~6月における投資用区分マンションの全国平均価格は、築10年未満が3008万円。一方、築20年以上が1318万円と、半額以下だ。築10~20年未満では2738万円となった。
一棟アパートにおける第1四半期の全国平均価格は、築10年未満が1億1480万円。これに対し、築20年以上は5455万円と、区分と同じく2培以上の価格差だった。築10~20年未満は、8352万円となった。