突っ張り棒などの収納用品を製造・販売する平安伸銅工業(大阪市)は2023年12月12日、収納用品を使った居室改装提案サービス「暮らすがえリノベーション」の提供を開始した。
工事不要、賃貸にもメリット
「収納が少ない」「リモートワークをしたい」などの居室内の空間に関する悩みに対して、突っ張り棒や、木材の端に装着して居室内に柱をつくるDIY用パーツといった同社の収納用品の活用を提案する。突っ張り棒で壁面に衣類を収納するクローゼットをつくったり、DIY用パーツを使った柱を立てて間仕切り付きのワークスペースをつくったりすることができる。いずれの製品も設置時に壁や床に穴を開ける必要がないため、退去時の原状回復が求められる賃貸住宅でも利用しやすい。
オンラインで要望をヒアリングし、レイアウトや使用製品を記載した図面を提供する「カンタン提案プラン」は2万9700円、スタッフが部屋を採寸して図面と見積もりを提供する「スタンダード提案プラン」は6万9300円、スタッフが施工まで行う「オールインプラン」は13万8600円(いずれも税込み)。対応エリアは大阪府を中心とした関西の一部地域で、順次拡大していく予定だ。
同社は1975年から突っ張り棒を販売してきた老舗メーカー。製品だけでなく、その活用方法を直接顧客に届けるため、2022年にライフスタイルの変化に合わせて住まいを変えていく「暮らすがえ」の普及をミッションとして掲げた。カスタマーサクセスグループの鈴木泰史チームリーダーは「当社の製品を活用して、多くの人にその人らしい暮らしをつくっていってもらいたい」と話す。
(2024年1月22日10面に掲載)