リノベーション事業を行うグッドルーム(東京都渋谷区)は、遊休不動産にサウナやシェアラウンジなどの共用部を充実させることで差別化を図った。エリアの単身者向け物件と比較して、賃料は約2倍だが、入居者募集を開始して1カ月で満室にした。
全70戸が1カ月で満室
グッドルームは、元学生寮を共用部が充実した賃貸住宅に改修し、事業性を高めた。
同社が再生したのは築35年のRC造3階建ての物件。居室は全70戸。大学が多い京王電鉄京王線国領駅から徒歩3分の立地で、元は学生寮として活用されていた。物件名は「goodroom residence(グッドルームレジデンス)調布国領」。同社が展開する住まいのサブスクリプション(定額課金)サービス「goodroomサブスくらし」の対象となる。同サービスは1カ月から契約可能で、初期費用や原状回復費用などがかからない。
2024年1月から募集を開始し、全70戸が1カ月で満室となった。入居者の9割以上が半年以内の契約で入居する。そのうち8割が契約を延長している。入居率は退去当日〜3日間以内のルームクリーニングの期間も含め平均95%。