不動産オーナー向けアプリの開発などを行うWealthPark(ウェルスパーク: 東京都渋谷区)は、約11万6000戸の賃貸住宅を管理する旭化成不動産レジデンス(東京都千代田区)に対して、オーナー向けアプリ「WealthParkビジネス」の提供を始めた。1月より一部拠点で先行して開始し、今春には全9拠点への提供を予定する。
今春めどに本格展開予定
WealthParkビジネスは、保有する賃貸不動産の収支管理や、チャットなどによるオーナー・管理会社間のコミュニケーションができるアプリだ。
旭化成不動産レジデンスは、同社が運営する会員専用サイト「HEBELIAN NET.(ヘーベリアンネット)」と連携し、賃貸オーナーに同アプリを提供。HEBELIAN NET.の会員は、共通のアカウントで双方のサービスを利用することができる。
導入の目的は大きく分けて二つ。一つ目は、オーナーとのコミュニケーションの効率化だ。旭化成不動産レジデンスでは、100人以上のオーナーを担当する社員もいる。これまで同社になかったチャットなどのコミュニケーションを活用し、より多くのオーナーと均一に接点を持てるインフラを整えていく。
二つ目はオーナーの満足度を向上させ、より付加価値の高いサービス提供を行うことだ。多様化・高度化するオーナーの要望に応えられるよう、チャットなどによるコミュニケーション手法を活用。顧客との接点を増やすことでオーナーの抱える課題を捉え、グループ全体でのソリューション提供を目指す。
2023年11月には、旭化成不動産レジデンスのグループ会社の旭化成ホームズ(同)がWealthParkに出資。オーナー向けアプリ導入によるHEBELIAN NET. の会員基盤の強化やオーナーとの接点を活用したさらなる事業展開も協議していく。
(2024年1月29日8面に掲載)