賃料2万8000円アップ 1日で入居者獲得
2016年08月22日 | リノベーション
オーダー家具やリノベーションを手掛けるKITORI(東京都立川市)は1LDKの賃貸住宅を、入居者が園芸を楽しめるベランダ付きで、南欧風の部屋に改修した。
工事後、家賃を2万8000円上げた9万8000円で募集したところ、周辺相場より5000円ほど高いが即日で入居者が決まるほどの成果を得たという。
生まれ変わったのは、JR中央線「国立」駅徒歩10分の場所に立つ築22年『ハウス国立Ⅲ』だ。
BEFORE
それまでクッションフロアとビニールクロスの単調な部屋で、賃料は7万円。
空室は1年続いていた。
今回のリノベーションでは、床を無垢(むく)材にし、壁はしっくいに変更した。
メーカーのシステムキッチンの面材のみを白く塗装した板に取り替え、エイジング加工で古めかしさを表現した。
トイレのドアは青いガラスの小窓が印象的なものに交換し、天井をアーチ形にした。
入居者ほか内見者から最も好評だったのはベランダ部分だ。
視線が入りにくいように高めの格子板を立ててラティスを設け、床にテラコッタとスペインタイルを敷き詰めて装飾した。
植木鉢を置くなど、居室から眺めるのが楽しみになりそうな空間に作り上げた。
改修にかけた金額は250万円だ。
不動産サイト『東京R不動産』で募集をかけたところ、掲載初日に7件の内覧希望があり、そのうちの1人目で入居が決まった。
入居したのは30代のIT系に勤める男性だ。
3年経過した現在も住み続けており、「非常に気に入っている」と話しているそうだ。