賃料3万5000円上昇でも満室
2016年07月19日 | リノベーション
分譲以上の高級感が鍵
東京や大阪などからの大都市圏から転勤してきたファミリーをターゲットに
「都会の高級賃貸マンション」のような建物に再生して、家賃アップを実現したのは
『グランプレミア塩上』だ。
高松市に立つ築32年のRC造7階建ての同マンションは
18戸中14戸が5年以上空室だった。
BEFORE
建物の元の部分を最大限に生かした内装だけではなく
外装・共用部も含めてリフォームをした結果、
間取り2LDKで賃料4万円から7万5000円に上昇。
しかも1カ月以内に満室になった。
場所は高松琴平電気鉄道「瓦町」駅から徒歩5分。
改修費用は内装約3500万円、外装約7500万円だった。
大きく変わったのはエントランス横に壁を設け
立体的な館銘板を採用した点だ。
床にも輸入タイルをふんだんに使用している。
塗装で済ますのではなく、タイルを1枚ずつ張っていくことにより、手間をかけた。
AFTER
エントランスはもともと、扉がなくセキュリティ性が低く、暗い印象が強かった。
そこで、電気工事を施し木目調のセキュリティ扉を設置。
中に入ると大理石調のタイルが壁や床に張られ、
LEDのライトが反射する。
改修を手がけたアップ(大阪市)は
割安で仕入れるルートやベテラン職人の手配に強みがあり、
工事費を他社より2割抑えた。
入居したのは夫婦や子育てファミリーだ。
「市内の賃貸ではまず見かけない設備の高級さ、格好よさを見て即決した」という声が聞かれた。