築41年がデニム調のビンテージ空間に一新

2016年03月28日 | リノベーション

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築41年で全72戸のうち半数近くが空室だったマンション「大濠公園ハイツ」の3室が、高級住宅街に調和する内装の賃貸物件に生まれ変わり、賃料が2万~2万5000円アップした。

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全く異なるコンセプトで3室のリノベーションを手掛けたのは、Goodプロパティ(福岡市)だ。
「物件の付加価値をどれだけ伸ばせるか可能性を試してみたい」とオーナーの福岡地所(同)が募ったコンペで、ビンテージデニムのようにカジュアルさと、風格も併せ持つ提案が採択されたのだ。

1戸あたりの予算が500万円のフルリノベーションで、場所は、人気高級住宅街の「大濠公園エリア」。
この立地や広さ、施工費用を加味して、6万9000円だった家賃を上げるため、世帯収入の多い都心部で働くDINKSをターゲットにした。
築年数を古さではなく、ビンテージとして捉えることができ、木・金属・タイルなど異素材とも相性がいいデニムを内装デザインのコンセプトに設定。
結果、賃料が2万円上がり、完成前に入居者が決定した。


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42㎡の2DKだった間取りは1LDKに変更、部屋の中心にあるダイニングテーブルを囲うように導線を作った。
キッチン、ソファー、ダイニングのスペースを区切らずに回遊性を高め、ロールカーテンを開ければ寝室もひとつの空間につながる。
広いワンルームとして開放感を感じながら生活できるのが特徴だ。
ベッドから大濠公園を眺望し、窓から差し込む朝日で起床することができる。

白い壁の一部に貼られたデニム調のクロスがアクセントになっている。
水回りは、洗面台やバスルームなどの設備をすべて新調し、壁面にはブルー系のモザイクタイルを施工した。
入居を決めたのは、20代カップルで、個性的なデザインと、小型犬が飼育できる点が決め手になったという。


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この成功実績をもとにGoodプロパティは、さらに2戸のリノベーションを受注。
黒・紫・茶系のダークトーンでまとめた36㎡の単身男性向けの部屋は、家賃が5万7000円から8万2000円に上がった。


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バーカウンター風の対面キッチンやステンレス製の洗面台を設置。
水回りの空間が狭かったため、バスタブは設けずに海外の一流ホテルにあるようなシャワールームにした。


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同じく家賃が2万5000円アップしたのは、最上階の部屋だ。
10階で眺めがよく、9万2000円で単身女性が入居した。
あえて配管をむき出し、天井高2.7mを確保。


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ベージュを基調とした壁が日差に溶け込むナチュラル内装だ。
壁に貼りつけたタイルの凹凸の影が表情を生み出している。

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