新築時の8万円に戻し20代社会jンが即日申し込み
2016年08月09日 | リノベーション
約3.5mの天井高を生かし、ロフトの昇降にボルダリングのホールドを取り付けたユニークな物件が、募集から2週間で入居が決まった。
賃料は1万5000円アップし、8万円だ。
物件は東京都板橋区、東武東上線「中板橋」駅から徒歩5分の『マンションリベレ』。
築27年の鉄筋コンクリート5階建て全10戸。
一度空くとなかなか決まらない物件だった。
BEFORE
空室期間を極力短くするため、1カ月でも空きそうな場合はその都度賃料を下げ、満室を続けてきた。
賃料は新築当時の8万円から6万5000円まで下がっていた。
エーワンハウジング吉田(東京都豊島区)の吉田美三子社長には「次に退去が出たときは、8万円に戻したい」との思いがあった。
都心部へのアクセスも良好なことから、ターゲットは単身の社会人に設定した。
コンセプトは「天空の隠れ家」。
天井高を生かして、165cmほどの高さのあるロフトを設置した。
ルーフバルコニーには柵に板を張り、天窓は曇りガラスだったのをクリアガラスにしたことで、夜景や夜空が楽しめる。
最も目を引くのはロフト部分だ。
昇降をボルダリングで代用したのは、23㎡と手狭な空間をより有効に使えるとの狙いもあるが、淡い青色の壁に、赤や緑などのホールドが付いていることで明るい印象になっている。
ロフト下やキッチンの入り口は、アーチ型にくりぬいており、部屋全体を遊び心のある雰囲気に仕上げた。
キッチンや風呂などの水回りも全て交換し、投資額は約500万円。
入居を決めたのは、都内に勤務する20代の社会人。
内見時に一目見て室内のデザインが気に入り、「友達に自慢したい」と話しているという。