地場ゼネコンである越野建設(東京都北区)は、独自の「結晶化コンクリート」を武器に、防音賃貸「音楽マンション」事業で存在感を高めている。総合建設事業者として培った技術力を基に、防音・遮音性能を備えた賃貸住宅を商品化。高い稼働率を維持し、入居希望リストには1200人を超える希望者が名を連ねる。独自戦略で市場を開拓してきた同社の展望を越野充博社長に聞いた。
防音に需要、入居希望者1200人
1200戸超を供給 主力事業に成長
ー音楽マンションは、68棟の建設実績がありますね。
同マンションは、当社が独自に開発した、楽器演奏が可能な鉄筋コンクリート造の賃貸住宅です。防音性能と遮音性能を高め、快適な音楽演奏環境を実現しています。2012年に建設を開始し、25年9月末時点で、1250戸以上を展開するまでに成長しました。当社は、1912年に創業しました。創業以来、官・民両方の建設工事を受注していますが、現在では民間工事の約8割を音楽マンション事業が占めています。年間約20億円を売り上げる音楽マンションは、当社の主力事業です
音楽マンションの外観
ー結晶化コンクリートについて教えてください。
コンクリートには、施工効率を高めた水分量の多いコンクリートもありますが、音楽マンションにはあえて水分量の少ない結晶化コンクリートを使用しています。コンクリートに通常より多くの振動を加えて締め固め、丁寧に養生して作ります。このようにして作り上げる結晶化コンクリートは、密実性が高く、強度や耐久性、気密性、遮音性に優れているのが特長です。音楽マンションでは、高性能なコンクリートに加え、防音専用の二重サッシや二重天井、二重床、機械換気設備などを使用し、遮音性能を強化しています。グランドピアノの演奏も可能で、打楽器などの一部の楽器を除き、ほとんどの楽器を演奏できる快適な環境を実現しました。




