今回は、宅地の評価をする上で、注意すべき事例をご紹介します。
宅地はその土地ごとに区切られ、所有者が登記されています。
たとえば、1つの宅地が売却され、2つの宅地になった場合、元々1つだった土地を測量後、分筆し、それぞれの所有者ごとに登記する必要があるのです。
しかし、売買や相続等で所有者が頻繁に変わる中で、正しく登記されていない場合もあります。
相談者Bさんの申告内容を見直したところ、相続した土地に道路が含まれていたことがわかりました。多くの人が通行や建築に必要とする道路は、自由に利用できるよう、市町村に寄付されて公道となる場合がほとんどです。個人の土地の一部を公道にする場合、先にお伝えしたように、境界を明らかにするために、分筆を行います。