人材確保・育成へ
1都3県を商圏とするケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は、2024年度に124棟434戸を完工し、前回と比べて55棟124戸と伸長。関東エリアで12位となった。
賃貸住宅についても戸建て同様に、土地の仕入れから設計・建築、販売、管理、アフターフォローまで一貫して行っている。販売する商品は、木造の2・3階建てアパートや戸建てだ。仕入れた土地を最大限に生かす設計が特徴だという。アパートについては、一般的なワンルームや1Kなどの単身者向けよりも1LDKの広い間取りを提供する。単身者だけでなく2人入居などにも対応することで入居率アップにつなげている。
1LDK仕様の3階建てアパート
完工増の理由は施工人材の確保・育成が大きいと話す。同社は、土地の仕入れから工事までを内製化。担当する人員を確保している。そのため、協力事業者が見つからず、建築が進まない、あるいは工期が遅れるといったことが起こりにくい。24年度はアパート事業部の現場監督の育成に力を入れてきた。25年度は完工数を伸ばすために、育成だけでなく、福岡エリアへの拡大も視野に入れる。
建材費は上昇しているものの、価格への影響を最小限に抑えるため、一つ一つの工程を見直し、ジョイントロスなどの工期削減に努めた。今後の方針としてアパート事業部の戸塚徹部長は、「広告費は極力かけず、地道な販売活動が新規オーナーやリピーターの購入につながっているという」とコメントした。