Z世代のほとんどが成人する2030年には、全世界で生成される情報量が10年の1000倍になるという推計がある。
爆発的に増える情報量の中で育ったZ世代、彼らを中心に重視されているのが「タイムパフォーマンス」すなわち「時間対効果」を意味する「タイパ」である。
テクノロジーの発展と共にタイパが重視され、あらゆる業界がタイパ向上に取り組んでいる。
一部業務の自動化
不動産業界も例外ではない。では、不動産業界ではどのように顧客や、従業員のタイパを向上させていけるのだろうか。
主なパターンを二つ紹介しよう。
一つ目は「業務の部分的自動化」だ。管理戸数3万戸を抱える賃貸管理会社では、物件対応を自動音声に置き換えて電話対応が10分の1になり、1カ月あたり250時間以上の削減に成功した。
電子契約システムを使って、更新の意思確認や契約締結を自動化した会社もある。この会社は更新契約に要する期間を半減させることができた。
オーナー開拓・顧客対応など重要な業務に充てられる時間が増えるため、顧客満足度の向上や業績の拡大にもつながる。