地域一番店への道
「庭山さん、SNSをやらないと駄目?」と聞かれることが増えた。答えは「いいえ」だ。SNSの必要性は会社によって異なる。ただし地域一番店を目指すなら、すぐにでも取り組んでいただきたい。ポータルサイトもホームページもすでに群雄割拠、資本力の勝負になっている。
次なる主戦場はSNSだ。ここで結果を出せるかが、勝負の分かれ目となる。そして、やみくもにやるのではなく戦略的に取り組むべきだ。
今回は画像コンテンツではなく、動画コンテンツの話をしよう。動画の有効な戦略の一つに「3H戦略」がある。グーグル(米国・カリフォルニア州)が「ユーチューブ」の膨大なデータを分析して導き出した戦略だ。HERO(ヒーロー)、HUB(ハブ)、HELP(ヘルプ)の三つのコンテンツタイプを駆使し、顧客との長期的な関係構築を狙う。
認知拡大の起爆剤
ヒーローコンテンツから紹介しよう。「面白い」「かっこいい」「まねしたい」など感情を揺さぶり、認知拡大の起爆剤になるショート動画だ。デザイナーズマンションや珍しい設備付き物件といった映像映えする物件があれば、それを最大限に魅せる動画を作成しよう。自社の物件に際立った特徴がなくても、ユニークな企画や魅力的な人物を前面に押し出すことで、ヒーローコンテンツは作れる。まずは「TikTok(ティックトック)」で不動産系の投稿をとにかく見てみるといい。面白い投稿に出合ったら、そのアカウントが再生数を伸ばしている投稿をまずはまねしてみるとこつをつかみやすい。
ヒーローコンテンツは、興味を持ってもらうための戦略だ。ここから顧客・ファンになってくれるためには、一歩踏み込んだコンテンツを用意する必要がある。それがハブコンテンツだ。